地域に感謝し半世紀 南台小 記念式典を挙行
南台小学校(内藤寛之校長)で6月11日、創立50周年を記念した式典が挙行された。午前中は同校主催の「50周年ありがとうの会」、午後には創立50周年記念事業実行委員会による「創立50周年の会」が開催され、歴代の校長や教職員、卒業生らが多数参加した。
全校児童が出席した「ありがとうの会」の冒頭、内藤校長は「8843」と記した紙を掲げながら、50年間における卒業生の人数を紹介。長きにわたる学校の歴史は多くの先輩や地域に支えられてきたことを伝え、「ありがとうの気持ちを持ち続け、南台小が良い学校になるよう頑張っていきましょう」とあいさつした。
その後、学校や地域紹介、昭和56年に同校オリジナルで作られた南台音頭などを学年ごとに発表。最後は同校教諭の実父で作曲家の小林信久さんが作曲した50周年記念歌を全員で合唱した。季節ごとの学校生活の様子などが盛り込まれた歌詞は、昨年度の5・6年生から募集したものだという。
遠足で大楠山に
創立50周年の会を企画した実行委員会は、PTAの歴代会長やOB・OG、現役の教職員らが構成するもの。1年前から企画が進められていた会には、かつて同校に在籍した教職員やPTA、卒業生らが多数出席。会場では久々の再会を喜び、思い出話に花を咲かせる光景があちこちで見られた。
創立4年目の昭和39年度から45年度まで同校で教鞭を執っていた佐々木幹郎さん。40年ぶりの来校を果たし、「日野公園墓地から横須賀市の大楠山まで遠足で歩いたこと、体育が得意だったので隣のクラスの担任から跳び箱を教えてほしいと頼まれ、授業を交代したことがあった。とにかく懐かしい」と振り返る。また、夏休みには当時住んでいた金沢八景の自宅を早朝に出発し、ラジオ体操指導に通ったことも。83歳になった現在も地元でラジオ体操を続けているという。
親子2代で同校に通う15期生の糸井充浩さんが在校生だった頃、児童数は約1200人ほどに増加。仮設校舎が必要となり、「校庭にプレハブ校舎が建てられたので運動会も隣接する笹下中学校で開催された」と話したほか、「卒業式に桜が満開だったことを覚えている」と思い出を語った。
桂歌助の芸名をもつ落語家の関口昇実行委員長は平成17年度から4年間にわたりPTA会長を務めた。「南台小を会場に毎年夏に開催される子ども防災体験キャンプなど、地域ぐるみで様々な行事が行われている」と同校の印象を話し、「これからも地域の皆さんが集う学校であってほしい」と話していた。
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