ふれあいスポーツ大会 障害者の交流続け30年 健常者との相互理解訴え
港南区障害者団体連絡会(渡辺愼作会長)は10月16日、第30回港南区ふれあいスポーツ大会を港南中学校で開催した。節目となった大会に区内の障害者団体やボランティアなど約900人が参加した。
ふれあいスポーツ大会は身体・知的・精神障害者団体や支援団体などが参加し、障害物競走や綱引き、リレーなどの競技を行う。障害者同士の交流に加え、運営に携わる港南中学校の生徒など健常者の参加も多く、障害者と健常者が互いに理解を深める場ともなっている。
当日は雨の予報だったが、天気は崩れず、競技の参加者は汗を流していた。最後は和太鼓とともに「ひまわり音頭」「炭坑節」などを踊り、終了した。
ボランティアで参加した港南中3年の金澤望さんは「将来は福祉の仕事に就きたいと思っているが、知らなかったことを学ぶ機会になった」とし、同じく3年の北村沙瑛さんは「1人ひとり個性があり、違うということがよく分かった」と感想を話していた。
また、協賛している奉仕団体の横浜港南ライオンズクラブの下田一三会長は「参加者の笑顔と真剣さが最高だった」と感想を述べていた。
健常者と共に
大会は当初、港南区肢体障害者福祉協会が主催していたが、同連絡会発足に伴い、主催団体を変更して続いている。第1回大会から関わる渡辺会長は「例年通り、参加者は楽しんでくれた」と当日を振り返り、大会が地域に根付いていることを喜ぶ。しかし、「本当は障害者が地域の運動会に一緒に参加することが理想」と話すなど、障害者に対する理解をさらに深めることが必要との認識も示す。渡辺会長は30年の間にバリアフリー化の推進やボランティア意識が向上したことを挙げ、「健常者と行動を共にしたい」と将来の希望を話している。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>