講師役となる商店会の店主やスタッフら
上大岡駅東口商店会（大塚博会長）は11月10日から約１カ月間にわたり、会員店舗の店主やスタッフがプロならではの専門的な知識や情報、コツを無料で伝える少人数制の講座「まちゼミ」を初開催する。全国的に商店街の活性化策として広がりを見せている「まちゼミ」だが、横浜市内では初めての試み。参加申し込みは11月１日から受け付ける。
まちゼミの正式名称は「得する街のゼミナール」。無料の講座を行うことで近隣住民に喜んでもらい、店舗と街のファンを作ることを目的に愛知県岡崎市の中心市街地で２００３年に始まったもの。住民にとってはプロの持つ知識やコツを無料で得ることができ、店舗にとっては専門性や特色などを知ってもらうチャンスになり、街にとっては買い回りにつながるほか、エリア全体のイメージアップにもなるなど「三方よし」の商店街活性化策だ。
岡崎市の中心市街地ではすでに24回の開催実績があり、「岡崎まちゼミの会」が開催している。同団体は、講座は無料で行うことや販売はせず、ファンづくりに専念することなど、まちゼミの基本的な考え方やルールを各地の商店街に指導した上でノウハウを共有している。まちゼミの提唱者で同団体の代表を務め、上大岡駅東口商店会への指導も行った松井洋一郎さんは、まちゼミについて「各地で衰退しつつある商店街において、まちゼミは活性化の最後の砦」と話している。
上大岡駅東口商店会では11月10日（月）から12月５日（金）までの期間に、12店舗と同商店会が計15講座を行う。同じ講座でも日にちや時間を変えて設定している店舗も多い。受講料は全講座無料（一部材料・教材費等がかかる場合あり）。講座申込は１日（土）から、各店舗が電話で直接受け付ける。参加店舗は上記表を参照。詳細は今月末に各店舗で配布予定のチラシで確認を。
同商店会の大塚会長は「初開催で手探りだが、ぜひ参加をしてほしい。将来的には上大岡の他の商店街も含めて開催できれば」と話している。問い合わせは同商店会事務局【電話】０４５・８４５・４１８７まで。
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