栄区小菅ケ谷地区で高齢者の交流の場づくりに取り組んでいる市民団体「たまり場こすがや」(田中富美子代表)の活動が今年で20周年を迎えた。節目を祝う式典が21日、小菅ケ谷地域ケアプラザで開かれた。関係者や利用者らが一堂に会し、活動を振り返りながら交流を深めた。
「たまり場こすがや」は97年4月、地域の高齢化や独居高齢者の増加を背景に小菅ヶ谷第一町内会の有志らが「福祉について考えよう」と結成。ボランティアを募ったところ約50人集まったという。
「人と人とのふれあいの中で、元気で楽しいひと時を過ごせるように」と、デイサービスのような地域住民の「たまり場」づくりを開始。当初は地元の町内会館の屋外にカマドをつくって料理を楽しんだという。
同ケアプラザが完成してからは活動拠点を移し、「デイサービス」と題した終日の催しを月に1回開催。昨年までは「ひろば」と題した半日の催しも月に2回のペースで開催してきた。現在はボランティア30人、利用者33人が登録され、活動を続けている。
地域一丸でお祝い
祝賀式典があったこの日は関係者や利用者らのほか、栄区の小山内いづ美区長や小菅ヶ谷第一町内会の田中健次会長、栄区社会福祉協議会の日浦美智江会長も出席しあいさつに立った。
設立時に会長だった田中幸雄さんは「何よりも楽しむこと。ボランティアも楽しまないと意味がない。それをモットーにしてきた。今でもその意識が継承されている。高齢化が進む中、これからも大いに頑張ってほしい」とエールを送った。
利用者の女性は「利用者が喜ぶようにと毎回考えいただき感謝している。皆さんの気持ちを忘れない」と話した。
田中富美子代表は「20年という道のりは長く、皆さんの支えがあってこそ続けることができた。感無量の思い。次へどう引き継ぐか、これからの活動が大切」と話している。
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