中区の石川商店街で10月から、電柱の移設や歩車道の一体的な舗装を含んだ環境整備工事がスタートする。来年3月に終了予定で、合わせて独自ブランドの商品開発やイベント開催などソフト事業を行い「誰もが楽しめる個性ある滞留型商店街」を目指す。
石川商店街協同組合(大島重信理事長)は、JR石川町駅元町口付近から元町方面へ向かう約120メートルの商店街。同商店街では約40年前に歩道を設けたがその際、電柱が歩道の中央に位置することとなり「ベビーカーを押したり車椅子で通行することはもちろん、歩行者がすれ違うことも難しい」(大島理事長)という状態が続いていた。
そこで同商店街では約10年前から、電柱の移設を含めた環境整備と地域活性化策を話し合ってきた。こうしてまとめたソフト面での事業なども含んだ5か年の活性化計画が昨年12月、国の商店街活性化法の事業に横浜市の商店街として初めて認定された。環境整備は10月からはじまり事業費用は約1億3千万円(うち6分の5は国・市が補助)。完成は来年3月の予定。
計画では、通行の邪魔となっていた電柱を比較的余裕のある南側に移設。歩車道の一体的な舗装整備によって歩道を広げ「ゆっくり買い物ができる空間」を作り出す。また街路灯をLEDにするほか、門柱型街路灯を導入しておしゃれな街並みを演出。普段は休憩場所となり、週末にはイベント会場として利用できる「お休み広場」も整備する。
環境整備に合わせてソフト面の活性化事業も進行中だ。すでに公募により商店街の新しい愛称とロゴマークを決定。新愛称「アイ・キャナルストリート」やロゴは工事完成に合わせてPRに使用するほか、独自ブランドの「逸品」を開発する研究会が開催されている。
大島理事長は「ようやくスタートするという気持ち。石川町らしいまちづくりと地域活性化のきっかけとしたい」と話している。
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