中区吉田町 新町内会館が完成 賑わい・防災の拠点に
中区吉田町にこのほど、町内会館が新設され先月末にお披露目が行なわれた。同町町内会の関係者は「地域住民の交流や防災の拠点に」と期待を寄せている。
新しい町内会館が建設されたのは、大岡川沿い桜川橋南側そばの市有地。建物は鉄骨造りの平屋建てで広さは約78平方メートルとなっている。総工費約2600万円は、市から約750万円の補助を受けたほか、同町内会の積立金などを利用した。
吉田町町内会では平成19年まで、同町内の民家を借り町内会館として利用していた。しかしマンション建設のため立ち退きを余儀なくされ、ここ数年はビルの一室を会館としていた。
その後、横浜市と市有地への新町内会館建設の協議が進められ、昨年9月、中土木事務所や警察、消防などによる協議会の合意を経て、建設が正式に決定した。工事は昨年10月に始まり、今年2月下旬に竣工した。
4月25日には議員や行政関係者らを招いたお披露目が行なわれた。吉田町町内会の今井大会長は「この場所を吉田町のアイデンティティとは何かを固める拠点としていきたい」と話す。今後は子ども向けの教室などの利用を促進するほか、イベントの開催を通じて、急速に増えつつある新住民との交流を図りたい考えだ。
地域の防災拠点としての役割も期待されている。竣工直後の東日本大震災時には、周辺のオフィスなどから帰宅できなくなった約50人を受け入れたほか、徒歩で帰宅する人にトイレを提供。また同町内会の若手経営者ら中心となり被災地への支援物資を募った際には、同会館に物資が集められ、3回にわたって宮城県石巻市に届けられた。
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