中区本郷町3丁目に5月27日、「本郷町ガス山公園」が開園した。同地区は比較的古い木造住宅が密集し、災害時には家屋の倒壊や火災発生の危険が指摘されており、地域住民にとっては憩いの場だけでなく、いざという時の防災拠点としても期待されている。
本郷町3丁目は平成15年、横浜市の「いえ・みちまち改善事業」の対象地区に選定された。
同事業は、1980年以前に建てられた木造住宅の棟数率が50%以上でかつ道路、公園などの公共施設が未整備など4項目で、災害時に家屋の倒壊や火災の発生が懸念される地区を対象に、防災上の課題を住民との協働で改善することを目指すもの。
選定を受けて同地区では2005年3月に地域住民による勉強会が発足。06年11月には「住みよいまち・本郷町3丁目地区協議会」が設立され、地域住民が話し合いを続けてきた。
08年には「防災まちづくり計画」が策定された。災害時には防災拠点となる公園の整備が必要と判断され、横浜市は09年に東京ガスから用地を取得。11年1月から工事が進められてきた。
公園の整備にあたっては、住民の意見をもとに、防災備蓄倉庫のほか防災水槽、災害時にはかまどとしても使用できるベンチ、トイレを設置するなど、防災機能を充実させた。
地区協議会の鎌倉崇会長は「念願だった公園が完成しうれしい。普段は住民の憩いと交流の場として、災害時には防災拠点の役割を果たせるように大切に使いたい」と話していた。
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