イセザキ 「ゆず」の木復活 ファンや地域の交流拠点に
人気フォークデュオ「ゆず」がかつて路上ライブをしていたイセザキ。今も「ゆずの聖地」として全国からファンが訪れるこの場所に、彼らの出身地・磯子区岡村の住民有志が、ファン同士の交流のシンボルとして、ゆずの木とかぼすの木を設置した。
2本の木が置かれたのは、旧横浜松坂屋跡に建てられた商業施設「カトレヤプラザ伊勢佐木」の屋上。きっかけは、2008年10月まで遡る。
当時閉店間際の松坂屋では、屋上に掲げられた路上ライブ時代の「ゆず」を描いた壁画の前でファンがメッセージを短冊に書き込めるようにと、ゆずの木を2本設置。本人たちも書き込みに訪れるなど、約1カ月で1千枚以上の短冊が飾られた。ゆずファンを地元で歓迎しようと結成された住民有志の団体「かぼすの会」の誘致により、壁画は岡村天満宮に移設されたが、ゆずの木は閉店時に撤去。あれから4年、会のメンバーたちの「あのゆずの木をいつか復活させたい」という想いが、屋上を地域に開放していたカトレヤプラザの広報担当者の耳に届き、トントン拍子で設置が実現。今回はゆずの木だけでなく会の名前にちなみ、一回り小さいかぼすの木も一緒に並べられた。木には早くもゆずファンのメッセージが結ばれている。
かぼすの会の会長で「岡村虎次郎」の名前で活動する平野正さんは「まさか松坂屋のあった場所に置いてもらえるとは思わなかった」と喜びもひとしお。一方カトレヤプラザでは「オープンから連日訪れてくれるゆずファンを見るにつけ、何か形にしてあげられないかと思っていた。ファンの方をはじめ、地域の交流拠点になれば」と話していた。
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