地域とともに授業を作り上げる新たな取り組みが11月30日、西区の平沼小学校(大谷貢校長・児童583人)で行われた。PTAの元役員や同校職員など10人からなる同校独自の団体が運営の中心となり、外部の講師を招き薬剤師体験や哲学カフェ、手話などバラエティに富んだ授業を行った。
今回の取り組みは「平沼フェスティバル」として実施。昨年まで土曜参観日の午後にPTAが主催する地域のイベント的性格のものだったが、今年は授業の一環として学校が主催した。
内容は、同校学区の住民や同校職員らからなる「平沼共育ネットワーク(楠恵美子委員長)」という団体が中心となり企画。地域のつながりを生かして地元企業の社員や大学教授、折紙名人などを講師に招いた。
高学年を対象にした「お金って何?」「もっと知りたい人工衛星」から中学年向けの「手話」「水墨画」、低学年には「わりばし鉄砲作り」や「竹馬教室」など講座は20におよんだ。
毛糸を使った編み物の壁掛けを作る「エコクラフト」講座に参加していた3年生の石井悦美さん(9)は、「縦と横に毛糸を通すのが楽しかった。40分くらいでできました」と嬉しそうに話していた。
大谷校長は、今回のフェスティバルについて、地域の力を学習に活かす一つの方法として「児童に夢や希望を持たせる体験になれば」と期待していた。
企画運営の中心を担った共育ネットワークは、市の「地域交流活動支援事業」の委託を受け11年9月に発足。地域住民らの協力による勉強の補佐や防犯活動などを行う。
楠委員長は「これから本格的な活動をしていきます」と話し、学校と地域をつなぐ役割に意気込んでいた。
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