20年にわたり高齢者の生活支援ボランティアに取り組んできた『なかまごころの会』(永島摩利子理事長)=中区上野町。その節目を祝す式典が11月12日に中区内で行われた。介護保険制度開始前から”お互いさま”の精神で活動してきた同会について、来賓の岡田輝彦市健康福祉局長は「先見性がすばらしい」と評していた。
当日は、介護保険のサービスを提供する『山手まごころの会』の設立10周年式典も合わせて行われた。
なかまごころの会は伊波洋之助市議らの呼びかけにより1993年に発足。地域で高齢者を支えていくために掃除や洗濯、食事などの家事援助を、当初1時間850円で行ってきた。
99年にはNPO法人化し組織を強化、2000年4月の介護保険制度開始後は、同制度を活用したサービスを提供するため04年に社会福祉法人・山手まごころの会が設立された。現在、「なか」の会員数(利用・協力・賛助)は約600人(団体含む)。「山手」の利用者は100人ほど。
生活を総合支援
「山手」の利用者の一部は、「なか」を活用することで介護保険だけでは対応できない生活サポートを受けており、両会で高齢者の生活を総合的サポートする体制をつくり上げている。現在、中区以外の7区で「まごころの会」が立ち上がっている。
発足以来、「できる時に 出来る人が 出来ることをする」を理念に掲げるなかまごころの会。式典で岡田健康福祉局長は「『まごころ』という言葉は日本人の心を表している」と話し、両会の活動継続を願った。
母の介護をきっかけに同会を知り、以後、支援している横浜市大附属病院精神内科の鈴木ゆめ教授は「認知症などもあり高齢者の生活を支えるのは家族だけでは難しい。地域社会で支えていく仕組みに変える必要がある」として、それを実践するまごころの会の活動を称賛した。
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