京浜急行線日ノ出町駅前の複合施設「日ノ出サクアス」がこのほど竣工し、25日からマンションの入居が本格的に始まった。30年越しの同駅前再開発にめどがついた形だ。
再開発された地区は中区日ノ出町1丁目51番地他の約0・7ha。完成した日ノ出サクアスは、敷地面積約3240平方メートル、建築面積約2100平方メートルで、地上22階、地下1階の造り。1階から3階は15区画からなるテナントスペース、4階から7階には有料老人ホーム「ツクイ」、9階から上はマンションとなっている。
テナントには、飲食店やクリニック、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどが入る予定で、各テナントにより開設時期が異なる。ツクイは3月1日に開所した。(株)大京と大和ハウス工業(株)が手掛けたマンションは住宅総数187戸、そのうち約50戸は再開発地区の地権者がすでに入居、または引き渡されている。
同地区の再開発は、30年以上前から検討されてきた。85年ごろには、県住宅供給公社参画による事業案もあったが一部地権者の反対で断念。その後、97年に再開発の準備組合が発足し、横浜市とも協力しながら基本計画を策定し08年に都市計画が決定。11年に「日ノ出町駅前A地区市街地再開発組合」(高橋裕一郎理事長)の設立が認可され、権利変換などを経て13年2月に着工となった。
開発組合副理事長で、同施設の管理組合理事長に決まった名取寛さんは「地域と入居者、店舗との橋渡し役を担うとともに、日ノ出町のシンボルとしてまちづくりに役立てたい。災害時の拠点としても貢献していきたい」と抱負を語った。
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