フォークデュオ「ゆず」が命名したことでも知られる伊勢佐木町商店街の多目的スペース「クロスストリート」が、あす5月15日で開設5周年を迎える。同商店街は、「土日ライブ」など音楽イベントを定期的に開催することで稼働率を高め、採算を確保してきた。運営を担当する植田淳副理事長(58)は「知名度はまだまだ。地道に活動していきたい」と抱負を語る。
16、17日には5周年記念ライブを予定する(詳細は【URL】www.isezakicho.or.jp/~ueda/cs5th.html)。
2003年から、路上ライブなど音楽イベントを開催してきた協同組合伊勢佐木町商店街は、「アート」による街の活性化をコンセプトに、市の補助制度を活用して音楽発信の常設拠点設置を決定。09年から2年かけて建物や音響機材を整備し、約4千万円を費やして10年に多目的施設を完成させた。
場所は商店街所有の駐車場の一部(伊勢佐木町4の123)で、ガラス張りの開放的な造り。施設面積は、100人(立見)を収容できる95平方メートルを確保している。
当初、”仏作って魂入れず”にならないかと不安の声もあったという。話題性が必要と考えた商店街の植田さんは、伊勢佐木町の路上ライブから生まれたミュージシャン「ゆず」に注目。商店街関係者の伝手で、ゆずに施設の命名を依頼したところ快諾を得る。「様々な文化、音楽そして人と交差(クロス)する場所になってほしい」というゆずの思いから「クロスストリート」の名が付いた。
当初から土日ライブを手がけた植田さんは、出演者集めに自ら横浜や川崎の路上ライブなどの会場を巡ったという。今では限られた出演者のみが舞台に立てる人気のステージに成長した。平日は寄席や各種団体の講習会など、様々なイベント会場として活用されている。
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