中区で初となる幼稚園の合同説明会が7月6日、開港記念会館で行われた。当日は大雨にも関わらず、定員100人の会場に約130人が参加し、立ち見が出るほどで、関心の高さを伺わせた。区内13の幼稚園すべてが参加、各園長の説明に参加者は真剣な表情でメモを取っていた。
これは(公社)市幼稚園協会中支部と、中区地域子育て支援拠点「のんびりんこ」が主催したもの。
第1部では、同協会の櫻井つた江中支部長が幼稚園の特徴などについて講演。第2部では、各園ごとに個別のブースが用意され、参加者がそれぞれの園長と直接話をする機会が設けられたほか、パンフレットなども配布された。
講演で、櫻井支部長は「先生が変わらないので、子どもとの信頼関係ができやすい。安心できる場所は人と人との関わり合いの中で生まれる」と参加者に語っていた。幼稚園選びのポイントについては、「自分の目で見て、子どもに合うかどうかというところを大事にして決めてほしい」と呼びかけた。その後、区内13園の園長から一言ずつ参加者へアピールする時間が設けられ、教育方針や特色を訴えかけた。
櫻井支部長は「みなさん真剣な表情で説明を聞いていた」と手応えを口にしていた。参加者の土屋しおりさん(41)は「ご近所の幼稚園しか知らなかったので、区内すべての幼稚園からまとめて話を聞けるのはすごく良い機会」と話していた。
保護者ニーズに対応
合同説明会の開催は、「のんびりんこ」で施設長を務める安田みゆきさん(46)=人物風土記で紹介=が、同協会中支部に企画を提案したのがきっかけ。
安田さんは、以前から幼稚園に関する情報が少ないことを課題に感じていたという。一方、同協会中支部では、必要な人にいかに情報を届けるかを課題としており、互いの問題意識を共有することで、その改善に向け動き出した。安田さんは園長会合に足を運び「のんびりんこ」の活動を知ってもらうとともに情報提供を呼びかけた。2年前から複数の園の情報提供があり、昨年はほとんどの園から情報が集まったという。
徐々に幼稚園との信頼関係が築かれ、同協会の櫻井支部長に合同説明会を提案したところ、「二つ返事で快諾してもらえた」(安田さん)という。「保護者からのニーズを感じていたので、幼稚園の情報が必要な人に直接届く機会を作りたかった」と安田さんは話す。
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