京浜急行線日ノ出町駅と黄金町駅の中間に位置する高架下の「かいだん広場」が、このほど、第1回『まちなか広場賞』を受賞した。10年ほど前まで違法風俗店が軒を連ねた場所を、地域住民が中心となって作り変えてきたその一環として、同広場は2011年に整備。新たなまちのアイデンティティを形成しようという役割が高く評価された。
『まちなか広場賞』は、一般社団法人国土政策研究会=東京都新宿区=公共空間の「質」研究部会が今回初めて開催したもの。よりよい空間創出のための技術普及や、愛着を持たれる運営手法の発展を目的としており、熊本や大阪、千葉など全国から多種多様な11の広場が応募、そのうち5つが選ばれた。
かいだん広場を管理運営するNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターは、9月初旬に書類を提出。審査では、地域住民自らの手で空間を整備し、広場によって新たなまちのアイデンティティを形成しようという姿勢が評価された。賞受賞を受け、同センターの上野正也事務局次長(34)は「素直にうれしい。私たちの取り組みを理解していただき、評価してもらえた」と話していた。
同広場は、市の「まち普請事業」として助成を受けて2011年8月に完成。設計は横須賀美術館や福生市役所などを手がけた西倉潔さんによるもの。アート作品の展示や野菜販売など様々なイベントに活用されており、日頃は保育園児などが散歩に訪れるなど地域に親しまれた場所となっている。広場整備に尽力したグループのリーダーで日ノ出町町内会の小串文俊さん(64)は「今回の受賞は地域にとって励みになります」と喜びを口にしていた。
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