中区太田町のシステム開発会社、(株)タック・ポートが手がけた公共図書館座席予約システム「eBOOTH(イーブース)」がこのほど、市販路開拓支援事業に認定された。同社は「全国的にも珍しいこのシステムを全国に広げるきっかけにしたい」と話している。
今回認定された公共図書館向けセルフ座席予約システム「eBOOTH」は、誰が・いつ・何分間・どの席を使うのか、タッチパネルで利用者が自由に選択できるもの。現在、千葉県成田市をはじめ都内中野区や葛飾区など全国9自治体の図書館で導入されている。
開発した(株)タック・ポートによると、この10年で滞在型の図書館が増加し、効率的な座席予約システムの需要が高まってきたという。一方、公共図書館は全国に約3200カ所あり、それぞれ座席の配置や数、仕様などが異なるため、大手企業は採算確保が難しいとして座席予約システムの開発を積極的に行ってこなかった。
同社は、そこをビジネスチャンスととらえシステムを開発、2013年3月に成田市立図書館に初めて同システムを導入した。
同社は横浜市の販路開拓支援事業に初応募。大学教授や専門家ら数人で構成される外部委員会で審査の結果、市政での活用が見込まれる「行政課題解決型」に選ばれた。今後、市の現場から希望があれば試用導入されるほか、販促活動の助成が受けられる。同社では「図書館関連の企業と連携してこのシステムを広げていきたい」と話す。
今年度は同事業に市内から19社の応募があり、2社の商品が行政課題解決型に、8社の商品が社会課題解決型に選ばれている。
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