馬車道商店街協同組合(六川勝仁理事長)で公募していた馬車道150周年記念ロゴのデザインが、このほど決定した。採用されたのは中区仲尾台在住のグラフィックデザイナー、天野和俊さん(45)の作品。順次印刷物などに利用される。
「馬車道」が誕生してから2017年で150周年を迎えるにあたり、同商店街では記念ロゴを、9月30日まで約2カ月間公募。市内のデザイナーを中心に29点の応募があった。
ロゴの選定は名前を伏せた状態で行われ、東京オリンピックエンブレムの選考を担当する委員を務める松下計さん(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、六川理事長ら4人の審査員による公正な審査を経て、天野さんの作品が選ばれた。
天野さんは「歴史の轍(わだち)から、未来の轍へ」というデザインコンセプトを掲げ、150年の歴史の継承と未来の歴史を刻んでいく轍を、2本のラインで表現。書体はタイププロジェクト(株)が開発中の横浜をイメージした書体「濱明朝体」を使用した。
また55年前に作られ、市民になじみ深い馬車道マーク(BSマーク)がひきたつようなサーモンピンクの色を組合せており、「馬車道商店街のコンセプトでもある、古い伝統を守りながら新しいことに取組み、文化を育てていくことにもつながっている」という点も、高く評価された。ロゴは順次印刷物などに利用される。
天野さんは多摩美術大学を卒業。グラフィックデザイナーとして、これまでに大手メーカーの商品パッケージや東京ステーションホテルのロゴデザインなど多数手がける。2010年、横浜に事務所を開設し、2010年の「APEC JAPAN」、12年と15年の「 Dance Dance Dance@YOKOHAMA」、14年の東アジア文化都市のロゴなどのデザインを担当した。
天野さんは「毎日通勤途中で通る馬車道の街並みの良さを以前から感じていた。12月に馬車道に事務所が移転するため、このタイミングで受賞できたのは本当に嬉しい」と話した。
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