西区の将来の街づくりの方向性を定めた指針「西区まちづくり方針」が13年ぶりに改定され、11月15日に発表された。改定では、まちづくりの主体に来街者を加え、防災に関する記述を充実させるなど社会情勢を反映させた。区では「この方針を区民、事業者、行政が共有し、将来の具体的なまちづくりを進めていく指針として活用したい」としている。
「まちづくり方針」は、区民の意見や提案を反映する形でおおむね20年後のまちの将来像を想定して計画したもので、横浜市が都市計画に関する長期的な基本方針を示す「横浜市都市計画マスタープラン」の地域別構想の区プランにあたる。2013年度に横浜市のマスタープランが改定され、現在各区でも方針の改定が順次進んでいる。
改定された方針書は全96ページ。「まちづくりの目標」「テーマ別方針」「地区別方針」「まちづくりの推進」の4章からなる。13年ぶりとなった今回の改定では、西区の特徴として住民や事業者だけでなく、仕事や観光で区外からの来街者が多いことから、まちづくりの主体に「区外からの来街者」を追加した。
また、防災対策では、東日本大震災などを経て改めて都市防災の重要性が増していることなどから、「まちの不燃化推進」や「浸水想定」など防災の記述を充実させた。また、各地域の現況やまちづくりの課題、近年の動向などを踏まえた改定のほか、地区別方針の区分ではこれまで4地区だった区分を5地区に増やして、より生活圏に即した方針などに改定された。
この方針が今後の西区のまちづくりにおける指針となり、区の具体的な施策に活用されるほか、事業者の開発計画などにも影響していくことになる。方針の本編冊子は区役所や地区センター、市役所、区HPで閲覧できる。
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