『せいじのみかた』Q&AVOL.44 企画・制作/日本維新の会 県立汐見台病院は負のスパイラル 神奈川県議会議員 飯田満(日本維新の会)
【前回のあらすじ】
県立汐見台病院は平成18年から県医師会が運営。決算ベースで歳入歳出共に約48億1千8百万円で純損失はゼロ。行政は「病院経営は良好」と評価したが、実際は赤字を埋める政策的医療交付金が約7億3千万円投入されているとして飯田がその評価をバッサリ斬り捨てた。この政策的医療交付金は県民の血税である。
【血税を投入せず運営】
本来、病院の赤字を穴埋めするために投入されている政策的医療交付金は差し引いて考えるべきです。そうすると同病院の人件費は64・6%、材料費27・5%と病院経営としては7%〜10%程割高で特に顕著なのは人件費です。また同病院の入院患者率は74・9%と経営的視点で言えば損益分岐点で80%は必要です。しかし、80%にするには現在の10対1看護でも看護師が絶対的に不足です。理想は7対1看護ですが程遠く、看護師を増やせば人件費比率が上がり病院経営は厳しく、負のスパイラルに陥ります。最低でも現況を維持するには血税による赤字補填に頼らざるを得ません。このような状況で、何故「経営は良好」と恥じらいも無く言えるのか私は不思議でなりません。県税を審査する者として、まず、行政の意識改革が必要だと考えます。
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5月10日
5月3日