宮前ガバナンス11月号 連載寄稿 電車の駅ホーム安全対策に向けて 〜ホームドアの設置促進へ〜川崎市議会議長 石田やすひろ
今年の8月、東京メトロ銀座線で、視覚障害者の方がホームから転落し、亡くなる痛ましい事故が発生してしまいました。ホームにおける安全性向上が喫緊の課題となっています。こうした事故を防ぐのに有効なのは、ホームドア(可動式ホームドア)であります。市内におけるホームからの転落事故件数は、2014年度のデータで、東急電鉄で25件、JR東日本で50件、小田急電鉄で5件発生しています。
国の交通政策基本計画によりますと2020年までに、乗降客10万人以上の駅を対象に、ホームドアを設置するとしています。市内で対象となっているのは9駅です。また、東急電鉄の設置計画では2020年までに、東横線、田園都市線、大井町線の全駅にホームドアの設置を目指しています。
設置費については、事業者負担以外に設置費補助があります。市が1/12、県で1/12、国で1/3です。つまり、設置費の半分は条件付きで公費負担されることになります。市内の駅の設置状況は東急電鉄で10駅、JR東日本で24駅、小田急電鉄で11駅となっています。宮前区で設置されているのは、宮前平駅のみです。
ホームドアの設置は、電車との接触や転落事故の防止に効果を発揮します。早急な実態把握と必要な措置が図られるべきです。私ども市議会としてもこれまで議会で議論してきた経緯の通り、全駅設置に向けて引き続き取組んで参ります。
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4月26日
4月19日