意見広告・議会報告
市政報告Vol.48 菅生保育園敷地の将来的活用について 川崎市議会議員 矢沢たかお
2月13日から3月18日まで行われた市議会第1回定例会が行われました。予算審査特別委員会では宮前区における3つのテーマを取り上げました。今回はその内「菅生保育園敷地の跡地利用」についてご報告致します。
耐震不足で移転
初山にある川崎市立保育園である「菅生保育園」はこのたび、「地域子育て支援センターすがお」(蔵敷)を合築改修工事して移転することが公表されました。昨年のまちづくり委員会で報告された「公共建築物の耐震対策」において、同園が震度6強〜7程度の大地震が発生した場合に、「地震の震動及び衝撃に対して、倒壊し、または崩壊する危険性がある建物」と判定されたことが理由です。
これは園児の安全を第一に考えた取り組みであり、私も現地を視察し、市の判断は致し方ないものと受け止めました。市議会では、予定通り来年10月に移転した場合の敷地の跡地利用について質問しました。
民間活力も視野に
施設を所管するこども未来局長は「周辺地域における保育ニーズの増加が見込まれないため、新たな保育所の整備は予定していない。他の活用も想定されないことから、全庁に向けた利活用調査を実施したが、希望する部署がなかった。今後は関係局と連携し、民間活用も含めて具体的な活用方法等について検討を進めていく予定」と答弁しました。
同園は敷地が約1400平方メートルあります。こうしたまとまった公共用地が出てくるのは非常に稀です。現在の園舎と園庭の構成だけ見れば、地域団体活動スペースとしてのコミュニティ機能や、橘公園で実施している公募設置管理のような事も検討できる可能性もあります。更地にするとしても、子どもたちの賑やかな声も日常にあった地域ですので、不足している「ボール遊びが出来る公園」へと転換しても良いかもしれません。
いずれにしろ、地域課題解決に向けた行政施策として連動した取り組みを展開すべきです。跡地活用に向けては、全庁的な検討に加え、地域と協働した検討を進めるべきだと提案しました。
全市的に公共施設・用地の再編が進んでいる中、本件のように機微を捉えた柔軟性のある取り組みも市として必要です。今後も注視して参ります。
![]() 菅生保育園外観
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