ぴあフィルムフェスティバル 清原惟さん入選 528作品の中から
十代から高齢者まで全国から528作品が応募した自主映画の祭典「第36回ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)に、町田市在住の清原惟さんが監督した作品「暁の石」が入選21作品の1つに選ばれた。
清原さんは武蔵野美術大学映像学科4年生で、今回の作品は自ら監督した3作目。脚本、撮影、編集も手がけ、同級生の飛田みちるさんと共同で監督した。
清原さんは1日1本映画を観るくらいの映画好き。メモを取りながら、昨年は333本を観たという。
「暁の石」は、今年5月ごろから構想し始め、6月に脚本に着手。撮影は北関東などで5日間行われ、編集に1カ月かけた。「自主映画は全て大変。映画作りのほかに、運営やスケジュールなどやることがいっぱい」と話す。
PFFでは入選21作品が9月13日から25日まで東京国立近代美術館フィルムセンターで上映され、25日には表彰式が行われた。惜しくも受賞できなかったが、「色々なジャンルの映画が選ばれるおもしろい映画祭だったので、入選作に選ばれただけでも本当にうれしかった。懇親会などで審査員の方々や一緒に入選した監督さんから作品の感想を聞けたことも良かった」という。
映画監督を目指す清原さんは卒業後、さらに映画について勉強するため進学を目指している。「まだまだ勉強したいことがあるので、専門的に映画について学びたい」と目を輝かせる。
今後は卒業制作に向け再び映画作りが始まる。夏にワンシーンだけ撮影済みだが、今月から撮影を再開し、忙しい日々が待っている。
忙しい日々でも、気分転換は映画観賞。この時期におススメの映画を聞くと、「小津安二郎監督の『秋刀魚の味』ですかね。ベタすぎますけど」と笑う。
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