東日本大震災で避難を余儀なくされ、現在も町田市内で生活を送る人たちが自ら結成した会「東北の絆 サロンFMI会(木幡四郎会長)」は11月28日、同じく相模原市に避難をしている人たちとの合同交流会を初めて開催した。会場となったユニコムプラザさがみはら(相模大野)には、懇親を深めようと、町田、相模原両市から20人の避難者が集まった。
サロンFMI会は市内で月に1回、談話やレクリエーションなどを通じて、避難者同士の情報交換や日々の暮らしを語り合うなどの交流を行っている。一方、相模原市では同様に避難者の交流を深め、情報交換などを行う場「ふれ愛」をイベント開催時などに実施している。今回は交流の範囲を広げようとする相模原市から同会に打診があり、初めて自治体を越えての交流会を開催した。
会場には岩手、宮城、福島の3県から避難し、町田市、相模原市に住む20人が参加した。
参加者は最初、出身県ごとにまとまり、それぞれ地元の方言で会話を楽しんだ。「こっちでは気を使ってなかなかしゃべれなかった。この場で発散している感じよ」と笑顔で話す。
町田市から参加の大武鈴子さん(69歳)はこの日、感動の再会を果たした。会場に着くなり相模原市に避難している渡辺幸子さん(84歳)と再会。渡辺さんとは福島県浪江町のご近所同士で、一緒にボランティア活動をした仲間だった。大武さんは「どこに避難したのか、連絡も取れなかったのでびっくり」と喜び、互いの近況や共通の知人の話で盛り上がっていた。
木幡会長は「震災から3年半以上経ち、みんなこちらでの生活にも慣れ、明るくなった。しかし一方、福島はまだまだ放射線量も高く、復興の兆しも見えてこない。とにかくこちらで元気で明るく生活できるよう、一人ひとりが助け合っていけるような交流を続けたい。参加者も募集しています」と話していた。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|