IMSグループ医療法人財団明理会「鶴川サナトリウム病院」(小田切統二病院長)がこのほど、東京都から『認知症疾患医療センター』に指定された。今後、認知症の鑑別診断を行い、医療・介護・生活支援などの必要な支援に結び付け、行政とともに地域の医療・介護関係機関とのネットワークを推進していく。町田市内で初。
認知症疾患医療センターとは、認知症の人が状態に応じて適切な医療・介護・生活支援などを受けられる体制を各区市町村で構築するために、都が作った制度。これまでは、都内12の医療機関を「地域拠点型認知症疾患医療センター」に指定し、認知症対策を行ってきたが、各区市町村の設置することにより、医療体制の充実を図ろうというもの。
今回指定された29の医療機関は、地域拠点型に対して地域連携型として区別される。南多摩地域の地域拠点型は八王子市の平川病院。
ネットワーク充実拡大
鶴川サナトリウム病院ではこれまでも、「精神科・老年精神科」と「内科・老年内科」を併設し、認知症の専門的治療と老年内科疾患を同時に治療してきた。また地域ネットワークでも鶴川地区を担当する鶴川第1・第2高齢者支援センターとも協力関係を築いてきたが、指定を受けたことにより、町田市全域の高齢者支援センターとのネットワークを強化し、認知症初期集中支援チームなどの認知症関連事業にも、より一層携わっていくことになる。
早期発見早期治療
認知症は、早期発見・早期治療により進行を遅らせることができる病気。今回の指定制度も、早期発見・早期治療が目的となる。また出来るだけ住み慣れた地域暮らし続けられるために、地域の理解や家族へのケアが必要されている。同院は「早期発見、早期治療がこの制度の目的でもあるため、治療はもちろんですが、啓蒙活動にも力を入れていきたい。家族へのケアにも積極的に力を入れていきたい」と話し、市が行うもの忘れ相談会に精神科の医師を派遣するという。
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