「映像や動画、映画などの分野で活躍している人を多くの人に紹介し、作品の上映機会を提供しよう」と活動している鶴川ショートムービーコンテスト実行委員会(齋藤小織委員長)が主催する『月イチ映画上映会』に、東京造形大学4年生で昨年度の『ぴあフィルムコンテスト』(PFF)のグランプリを受賞した杉本大地監督の作品「あるみち」(85分)が上映される。5月17日(火)、和光大学ポプリホール鶴川B2ホールで午後1時30分開映。
映画界で新人の登竜門とされる「ぴあフィルムフェスティバル」。これまで園子温、矢口史靖、熊切和嘉、荻上直子ら日本映画界で活躍している監督を輩出してきた。
今回、グランプリを受賞した「あるみち」は杉本監督の初監督作品。2年生のシナリオを学ぶ授業で書いたものを、そのまま作品にした。「映画を撮りたくて、すぐに撮影できることを念頭に書きました。SFとかにすると、準備が大変で撮れないでしょ」。
作品は自分の高校時代から大学へと進学する多感な時期を、杉本監督自身が主演し、当時の友だちや母親たちが出演している。自分が伝えたいことは何かと自問し、仲間たちや自分が悩んだことをそのままストーリーに反映した。また監督・主演だけでなく、撮影も音楽も脚本もすべて杉本監督自身が行った。
同フェスティバルでは、自分の視点を重視し、「臨場感」を演出した点などが評価された。「友だちに台詞を言ってもらっても、やっぱり棒読みなんですよ。だから当時のことを思い出してもらって、演技してもらいました」。監督自らがアドリブを多用し、当時の雰囲気、気持ちを呼び起こさせ、作品の臨場感を与えた。「作品を観てみたら、自分の演技が一番下手で、母親が一番うまかったですね」と笑う。招待されたベルリン国際映画祭では、7回上映され、「日本より、とても受けた。『今までで一番おもしろい映画だ』って言ってくれた人もいましたが、お世辞ですよね」。
17日の上映会では、映画「あるみち」の上映のほか、杉本監督のトークショーも企画されている。現在撮影している映画の話や、構想を練っているテーマ、将来のことなど多岐にわたって話してくれる予定。
午後1時30分開映、午後1時開場。チケット500円。チケットなど問い合わせは町田市民ホール【電話】042・728・4300へ。
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