町田市議会は11日、市内の高校生と意見交換会を開催した。町田高校、町田工業高校、町田総合高校の生徒11人が参加し、高校生の目線で、町田市内で困っていること、欲しいのもの、自慢できるものなどを出し合い、市議会として解決できる方法などを話し合った。同議会が高校生と意見交換をする場を設けたのは初。
町田市議会はこれまで、社会科見学、職場体験などで小中学生を受け入れ、また大学生とはインターンシップ制度などを通して関わる場があったが、高校生と交流する場はこれまでなかったことから、高校生を対象とした意見交換会を初開催した。
今回、企画・実行したのは議会運営委員会内の小委員会である編集委員会。「当初、高校生が参加してくれるか、意見などを引き出せるかが心配だった」と同委員会。
当日は、高校生11人と同小委員会に所属する5人の市議会議員が3グループに分かれ、町田市について困っているところ、良いところ、気になっていることなどを出し合い、それについて市としてどのような解決方法があるかなど話し合い、発表した。
「映画館が欲しい」「町田駅前の治安が悪い」「買物する場所がない」「道が狭い」「暗いところがあって怖い」などの意見が出された。市議会議員から、市や議会が取り組んでいることや、予算の考え方などの説明を受けた生徒たちは、「では、こうしたら実現できるのでは」「こういった問題は残っている」など活発な意見交換が行われた。
出された意見をまとめながら、「映画館が無理ならいろいろなイベントができる複合型の施設を」「親子で楽しめる公園を500mごとに作るために」など、高校生が現状と課題、そして希望・要望や解決策などを発表。話し合いは「こういう場所が欲しい」「こうなったらいいね」だけでなく、実現するための方法やアイデアもあり、高校生目線を満載した内容となっていた。
参加した高校生は「今まで、『映画館が欲しいな』、『自転車専用道路ができればいいな』など思っていただけで、どこに言えばいいか分からなかった。改めてこういう場所があることを知り、議会について友だちとも話をしようと思います」と感想を話していた。
同委員会の議員らは「高校生の率直で貴重な意見を聞くことができた。初めてのことで至らないところもあったと思うが、今日のことを精査して、今後も実現できるようにやっていきたい。協力いただいた方々に感謝している」と話し、今後も開催する方針という。
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