県立大和南高等学校(内藤通昭校長・大和市上和田2557)が地域連携を進めるなかで、上和田の宮久保地域で地域の風習『祝い凧』を伝承している「宮久保凧あげ同好会」(神谷榮一会長・15人)」との交流を深めている。
竹刀(しない)再利用で卒業祝い
剣道部顧問の戸塚義孝教諭が「地元に根付く素晴らしい伝統を生徒にも知ってもらいたい」と、昨年9月の文化祭に神谷さんらに協力を要請し、武者凧等を校内に展示したのがきっかけ。
3月に催された剣道部3年生の送別会には、後輩らが手作りの凧を卒業生に贈った。これは同部の古い竹刀(しない)を凧の骨組みに利用して仕上げたという飾り凧。「竹刀は乾燥していて割れにくく難作業だったようです」と同じ剣道部顧問の中野敏久教諭は話す。ナタを使っての事前作業は凧揚げ同好会が受けもち、製作指導も行った。凧に貼る和紙には書道部顧問の寺原三平教諭が漢字を描くなどの応援もあった。
剣道部部長の山頭美穂さん(3年)は「凧を作るのは初めてでした。同好会の方がわかりやすく教えてくれた。糸を固定し結ぶのは難しかったが、完成できて嬉しかった。先輩にも喜んでもらえた」と振り返る。
一緒にイベントも
3月中旬に剣道部、美術部、書道部の生徒と同好会が共同で製作した六尺凧は5月に地域で行われる「凧あげの集い」で大空を舞う予定だ。この日は部活の生徒らも一緒に参加する。
大和版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>