地元中高生が"舌戦" 逗子市で学生参加型のディベート大会
地元の中学生や高校生らに討論を通して社会に対する意見表明をする機会にしてもらおうと先月28日、逗子市役所を会場に「第16回中高生ディベート大会」が行われた(主催/逗子市青少年指導員連絡協議会)。参加した生徒らはテーマに沿って持ち前の主張を展開。各チームが舌戦を繰り広げた。
「日本はサマータイム制を導入すべきか」
同大会を主催するのは市青少年指導員連絡協議会。16回目を数える今回は中学校8チーム、高校3チームが参加した。
テーマは「日本はサマータイム制を導入すべきか」。討論は2チームの対戦方式で、それぞれが「是」または「否」の立場から主張を展開させた。高校の部では否定側が用意した資料から「サマータイムによる健康被害が出る可能性がある。ロシアでは心身のストレスなどから自殺が60%も増加したデータがある」とまくし立てると肯定側が「ロシアと日本では日照時間も気候も違う。同じケースがあてはまる根拠がない」と反論。また中学校の部では肯定側が「家族間のコミュニケーションの時間が増えるだけでなく、消費も増え経済効果が見込まれる」と切り出すと否定側が「日本の風土に合わないばかりかシステム改変にコストも莫大にかかる。必要ない」など激しい議論を戦わせた。
会場には学校関係者や地域の中高生などおよそ100人が来場。観戦した保護者のひとりは「非常に面白い。発想豊かで大人も気付かないような主張に感心した」と話した。代表審判員を務めたNPO法人全国教室ディベート連盟の市野敬介さんは「どちらが最後まで勝つか分からない接戦が多かった。ディベートは限られた時間と情報でどれだけ相手に理解をしてもらうか競うもので様々な場面で役に立つ。今後も続けてほしい」と総括した。
高校の部は慶應義塾高等学校ディベート部、逗子046、鎌倉学園弁論同好会生徒会連合が参加。総当たり戦で慶應が優勝した。また中学校の部では地元中学校から8チームが出場し、沼間中学校Cチームが栄冠に輝いた。同チームキャプテンの久家志穂さんは「1年生だけのチームで準備が大変だったけど、勝てて嬉しい」と笑顔を見せた。
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