葉山町は27日、現在町内の一部で試験的に導入しているごみの戸別収集を来年2月から拡大して実施すると発表した。すでに実施している牛ヶ谷戸と一色台の2町内会に森戸、向原、元町を加え、計5町内会、全体で1670世帯が対象となる。町では近い将来、全町的に現状の拠点収集から戸別収集に移行させる方針で、今回の実施を「先行実施」と位置づけている。
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葉山町ではここ数年来、ごみの減量化に向けた取り組みを行っているが、拠点回収では一部の利用者や観光客がまとめて捨てたとみられるごみのマナーの悪さが問題となっていた。戸別収集には捨てる人を透明化し、減量化を促進する狙いがある。牛ヶ谷戸と一色台では2010年から戸別収集を開始。さらに分別を強化し、資源物を拠点回収する方式を導入したことで50%程度の減量に成功しているという。
新たに実施する3町内会では戸別収集と複数の資源ステーションを設ける「牛ヶ谷戸式」を採用。可燃・プラスチック・容器・包装の各ごみは戸別収集し、缶やビンなどリサイクル可能なものについては各町内会に設置する資源ステーションに持ち込む。町では現在、3町内会への説明を進めており、来年2月から始動させたい考え。
県内では、藤沢市などが戸別収集に合わせて有料の指定ごみ袋を導入しているが、同町では有料化を導入しない方針。山梨崇仁町長は「結果がでなければ検討はするが、有料化ありきではなく、町民に協力を仰ぎながら減量化を進めたい」と話した。
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