逗子市、葉山町をカバーするコミュニティFM放送局「湘南ビーチFM」(逗子葉山コミュニティ(株))はこのほど、葉山マリーナ(葉山町堀内)内にあるスタジオと本社を逗子市池子に移転する。地震による津波被害が発生した際にも放送が途切れないようにするための措置で、3月上旬にも移転する見通し。現在、池子米軍住宅近くに位置する敷地では新社屋の建設が進められている。
同局はコミュニティFMとしては関東で一番早い、1993年に開局。地域に密着した身近な情報や音楽が市民に親しまれている。
コミュニティFMは防災や災害時の地域情報の配信という役割を担っており、同局も一昨年東日本大震災が発生した際、24時間体制で市内の交通や停電状況などを細かに伝えた。逗子葉山では津波による被害はなかったものの、「もし被災地レベルの被害があった時、海からほど近い今の場所では放送が継続できなくなる恐れがある」として移転に向けた準備を進めてきた。
移転先は逗子市池子2の5の6。池子米軍住宅地区ゲート近くで、海からは直線距離で約2Km内陸に位置する。土地は逗子市と葉山町共有の公有地を借り上げる。建物は木造平屋建てで、述べ床面積は約160平方メートル。放送用のスタジオ4ブースのほか、営業や総務部門用のオフィス、放送スタッフの詰め所、デジタル放送の多チャンネル化に対応した設備なども設ける。
移転について関係者は「(葉山マリーナは)局のイメージに合った理想的な場所で、19年親しんだ場所から離れるのは寂しさもある」としながら、「(池子米軍住宅地区40haで)公園化計画も進められており、今後人の目に多く触れる場所。引越しを機会に新たなスタートが切れれば」と話した。
新たにサテライトスタジオも
今回の移転に伴い、同局は逗子マリーナ(逗子市小坪)の一角にサテライトスタジオを新設する。主に週末の放送などに利用するほか、日ごろ夕暮れ時の海の景観などを伝えるという。同時に同局では4月から番組の改編を進める予定で、同社代表取締役の木村太郎氏は「今後も放送局の目指すところは変わらず、地元の人たちに役立つ情報と、スマートな放送を心がけていく」としている。同局周波数は78・9MHz。番組など詳細はHPhttp://www.beachfm.co.jp/。問合せは同局【電話】046・875・0121まで。
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