弦楽器を習得中の地元の小中高生らが来年1月9日(土)、逗子文化プラザで神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバーと共演する。プロと同じステージに立つ参加者は大舞台を控え、同フィルメンバーの指導を受けながら猛練習に励んでいる。
「皆弾くときは何に注意してる?アンサンブルで一番大事なのはね、周りの音をよく聴くこと」。バイオリン奏者の崎谷直人さんが優しく諭す。指揮者の阿部未来さんが指揮を振ると、ばらばらだった音が美しく調和し、会場に響き渡った。
7日、本番と同じ舞台上で行われた全体練習。この日は初めての合同演奏で、「みんな上手で少し緊張したけど、演奏していて楽しい」。休憩中、チェロを弾く杉之尾思衣さん(10)=久木=は笑みを浮かべた。
演奏会は、同プラザホール開館10周年記念事業の一環で、「子どもたちにプロとの共演を通じて、音楽の楽しさを共有してもらおう」と運営する逗子文化プラザパートナーズが同フィルの協力を得て初企画。応募があった逗子や葉山などに住む小学3年生から高校2年生までの15人で「逗子ジュニア・ストリングス」を結成した。
楽器を始めて数年という子もいれば、学校のオーケストラにも参加している本格派もいる。年齢幅が広く、技術にも差があるが、メンバーの思いは一つだ。「プロと演奏できる貴重な機会。本番も楽しく弾けるよう、一生懸命頑張りたい」とバイオリンの片岡響さん(16)=同=は意気込む。
曲目は「ディベルティメントK.136」(モーツァルト)と「G線上のアリア」(バッハ)の2曲を予定。今後各自の個人練習と残り2回の全体練習を経て、本番に臨む。阿部さんは「自分はプロになった今でも音楽が好きだということが根底にある。音楽は楽しいということを一番に伝えたい」、崎谷さんは「音楽に限らず、世の中には様々な考え方や意見を持った人がいる。コミュニケーションの面でも今回の経験が今後に役立てば」と話した。
1月9日、公演
同公演「逗子ジュニア・ストリングス&神奈川フィルの名手たち ニューイヤー・ジョイント・コンサート」は午後2時から(開場は1時30分)。2部構成で後半は同フィルメンバーによる演奏が披露される。「バイオリン協奏曲Op.8《四季》」(ビバルディ)ほか。チケットは一般3500円、高校生以下2千円で全席指定(未就学児の入場不可)。同プラザほかで販売。
同公演に関する問合せは同プラザ【電話】046・870・6622
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