逗子市は、戦後から現代までを中心に街の風景をデジタルアーカイブ化した特設サイト「逗子フォト」を立ち上げた。今日1日から市ホームページ上で公開する。広聴広報係が過去撮影したものや図書館に保管されたものなど、市が保有する7千枚近い写真の中から往時を今に伝える約100枚を選んだ。今後は市民から寄せられた写真も加えていき、共有財産として運用するとしている。
市民らに街への愛着を高めてもらうことなどを目的にしたシティープロモーションの一環。デジタルカメラの導入以前に撮影した写真が膨大な枚数に及ぶことや、経年劣化が進んでいたため、これらを歴史的資料として保存、活用しようと整備を進めてきた。
選定した100枚は公開の第1弾。写真にはかつて京急逗子駅(現新逗子駅)南口から150mほど先にあった「逗子海岸駅」の駅舎や市民交流センター敷地内にあった旧市民体育館、今も続く個人商店の店主らなど、往時をしのばせる風景が並ぶ。
また戦後、市最大の課題であり続けた池子問題。昭和57(1982)年に池子弾薬庫を米軍家族住宅建設地として調査する国からの申し入れを受け、「池子を基地の町にするな」と横断幕を掲げて住宅建設反対を訴える住民の姿や、ゲートができる前の様子などもうかがい知ることが出来る。
写真はジャンル、年代、地域ごとに検索が可能。不明なものを除いて説明文や撮影年月日と場所、地図で現在の位置情報も添えた。
市企画課では「偏りがないように逗子を象徴する写真を選んだ。郷愁を感じたり、かつての風景を知る人同士で話をはずませるきっかけにしてもらえたら」と話している。
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