入札不調により建設工事が延期になったことを受け、小田原市芸術文化創造センターの意見交換会が9月19日、市役所で行われた。会場には、市議会議員や新しいホール建設を望む市民ワーキングメンバーを含め109人が参加。市が掲示する4案に対する賛否や独自案など、多数の意見が噴出した。
冒頭、市文化政策課は「市民および新居千秋設計士の協力で実施設計までまとまっていたが、入札不調となり深くおわびしたい」と陳謝。「ここで一度立ち止まり、冷静に判断していきたい」と理解を求めた。市は、入札不調による建設費(73億円)を増額しないことを決定。延期、再設計、分割工事、事業提案の公募、の4案を提示(表参照)、年内に方向性を決定したいと説明した。
続いて、設計士の新居氏がこれまでの経緯と、市が提示している4つの案について説明。今後の方向性について小ホールを分離する分割工事(表【3】)がベストとし、「小ホール建設用地をしばらく広場として活用することで収入を得、そこから小ホールが本当に必要なのか検討してみては」と自らの考えを述べた。
質疑応答では、「現行の市民会館の改修利用(表【1】)に工事費約21億円もつぎ込み、10年しか使用できないのでは意味がない」、「市民ホールは駅前再開発地区に建て、予定地には小ホールのみ建てるべき」、「一度白紙に戻して考え直すべき」、「市が提示している案に、5つめとして『建てない』がないのはおかしい」、「早い建て替えを望んでいる」などの意見が出た。当初予定の3時間を大幅に超過するなど白熱する場面も見られた。
担当課ではこの日の意見をまとめ、「早急に公開したい」としている。なお次の意見交換会の開催の有無は未定。
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