小田原市は市内久野における新斎場の整備について、2月15日にマロニエで、19日に市役所で市民説明会を開いた。新斎場の配置計画図や、現斎場からの移行期間中に利用する仮設施設の説明などを行った。
市の説明によると、新斎場は現在の敷地内(久野3664の8)に鉄筋造・地上2階建てで建設予定。火葬炉は現行の6基から2040年前後の稼働ピーク時を想定した9基へと増設。建物内にはエントランスホール、プライバシーに配慮した個別のお別れ室、待合室やロビー、事務室、火葬炉室などがある。駐車可能台数は74台。供用開始は2019年4月を見込み、すでに工事に着手。19年3月までに新斎場を完成させ、並行して同年1月から12月に現火葬棟の解体と外構整備を予定している。
現斎場は1972年に供用を開始し、老朽化のため98年度に建て替えが検討されはじめ、2012年から小田原市斎場として進行。施設整備や運営などを民間に委ねるPFI方式を採用している。これまで久野地区自治会連合会に工期の説明などをしてきたが、全市向けの説明会は初めて。
エスカレーター無し使用料は「決まっていない」
説明会参加者は2日間で延べ22人。お別れ室、火葬炉室、待合室が同一建物内にある新斎場では、会葬者が1階から2階の待合室に移動する場合に幅1・2mの階段か11人乗りのエレベーター最大3基を利用するが、質疑応答で「なぜエスカレーターをつけないのか」との質問があった。これに対し市は「事業費、スペースから判断した。県内の斎場でも、エスカレーターがあるのは3カ所ほど。計算上はエレベーターで会葬者の人数に対応できるが現在、15人乗りへの変更を検討している」と回答。
また、使用料に関して、現斎場では市民が利用する場合は無料だが「有料になるのか」という質問には、「有料か無料かは現段階では決まっていない。設置条例を定める際に加える」と答えた。条例は18年度中の議会に、すでにある条例を改訂する案を提出する方針。工事の最新情報はホームページで公表するという。
今後の説明会については「必要があれば開催する」としている。
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