2010年3月に閉校した旧片浦中学校を、星槎国際高等学校などを運営する星槎グループ(本部・大磯町)が教育施設として活用する事業案について、初の住民説明会が5月25日に根府川公民館で開かれた。
説明会には加藤憲一市長、長谷川孝春企画部長、星槎大学の井上一学長らが出席。地域住民は、約40人が参加した。
市は、有効な施設活用策が決まらない中、昨年度に民間による可能性を検討し今回の提案があった経緯を説明。続いて星槎側から、教科の単位や高校卒業資格に必要なスクーリング等を受講するための会場や、スポーツ専攻の生徒の宿泊施設として中学校を整備し、18年4月から利用する案などが説明された。現在、学校施設を利用している地域住民の活動にも最大限協力する方針も示された。
会場には、星槎グループによる活用案を初めて知った住民もおり「すでに利用開始時期も書いてあり、ほぼ決まっているように感じる」と疑問を投げかける場面があった。また、長年要望している中学校周辺の道路拡幅を強く求める意見や、「地域の歴史を知ってもらいながら、ぜひ前向きに進めてもらいたい」などさまざまな声があがった。
長谷川部長は、地元の合意形成が計画を進める前提条件としながら「土地建物を利活用していく中で、市としてはベストに近い提案だと思っている」と述べた。
片浦地区自治会連合会の廣井博直会長は「基本的には皆さんも、活性化の起爆剤として中学校に何か持ってこなければならないと思っている。道路の拡幅も、まず必要性が無ければ市も検討できないと思うので、少しずつでも進めてもらいたい」と話した。
2回目の住民説明会は、7月に開催予定。
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