荏田東在住 菊賀静子さん 10年の集大成を展示 メニュー挿絵110点
渋沢自治会館で高齢者を対象に実施している「ふれあい会食」。この会食メニューの挿絵を10年間にわたり描き続けた菊賀静子さん(71)の原画展がつづきの丘小学校のコミュニティハウスで開かれ、反響を呼んでいる。
同展示では会食で使用したメニューの挿絵や、毎年敬老の日前後に行われる敬老会で使用したランチョンマット絵の作品約110点が並ぶ。メニューに沿った食材や、時期に合った植物などの素朴で温かみのある作品で、これらはすべて菊賀さんが一人で描きあげたもの。会食は渋沢地区に住む高齢者を対象に1月、8月を除いた毎月行われ、2002年からこの活動を始めた。当時区内地区センターでコミュニティスタッフを務めていた菊賀さん。高齢者と接する機会が多く、その中で地域で催される高齢者の集いの存在を知り「なにか役に立ちたい」と自ら提案した。そんなきっかけから10年。一つの区切りとしてこの活動にピリオドを打ち「10年間の軌跡を形にしたい」と一念発起し、原画展を企画した。「こうして並べると今までの歩みが実感できますね」と感想を話す。
会食は約50人が参加し、全員分のメニュー挿絵を毎回手描きで作り上げてきた。その数は5千枚を超える。描き上げた中でのやりがいはファンの存在。「毎回持ち帰ってくれる人もいて。とてもうれしかったです。すべての作品が宝物」と笑顔で話した。
展示時間は午前9時から午後9時まで。期間は10月14日(日)まで(火・木曜日は休館日)。
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