振り込め詐欺 区内で高額被害が急増 10月は1千万円超
電話やメールなどで相手を騙し、金銭を要求する振り込め詐欺。その中でも孫や息子の名をかたり、多額の金銭を要求する「オレオレ詐欺」の高額な被害が都筑区内で10月に2件発生。被害額は計1千万円以上にのぼった。
一人暮らしの高齢者などをターゲットに息子や孫を名乗り、金銭を要求するオレオレ詐欺。区内では10月だけで2件の被害届出があり、被害額も900万円と300万円と高額だ。今年1月1日から10月31日までの発生件数は14件で、被害額は約3千600万円。昨年の同時期の発生状況は13件で、被害額は約2千600万円だった。
オレオレ詐欺の手口
オレオレ詐欺にはいくつかの段階がある。息子や孫になりすました犯人から電話番号が変わったという「事前電話」、次にトラブルに巻き込まれたなどと金銭要求の電話。そして現金の受け渡しになるが、最近では銀行振り込みではなく、直接手渡し式が増えているという。都筑警察署によると10月に区内で起きたケースでは、90代の女性に息子をかたる犯人から「会社の物をなくしてしまって、2千万円を請求されている」という電話がきた。突然の連絡に冷静さを失った被害者は代理人と名乗る犯人に現金を手渡し、計900万円の被害となった。また10月末には80代男性のもとに、息子を名乗る犯人から電話があり、「1千万円の小切手と携帯電話が入った鞄を電車内に忘れてしまった。半額は用意できたが、500万円用意できないか」と電話番号が変わったことと、要求額を伝えた。被害者は、代理人を名乗る犯人に300万円を手渡したという。
同署は振り込め詐欺防止キャンペーンなどで日ごろから注意を呼びかけているが、被害が根絶することはない。「金銭を要求する電話は振り込め詐欺を疑ってほしい。まずは落ち着いて、孫や息子に電話して真偽を確かめることが大切です」とさらなる警戒を呼びかけている。
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