復興支援団体芽吹きの会 「笑顔を届けたい」 今夏、福島の親子を招待
東日本大震災からまもなく2年。『復興』への道のりはまだまだ遠く、各地で展開される支援の在り方も変化を遂げている。そんな中、区内の主婦が立ち上げたボランティア団体「芽吹きの会」(中西美奈子代表)も、この節目を迎え、新たな支援プロジェクトを計画している。
「東北の子どもたちに笑顔を届けたい。そんな想いのママたちで作ったのが芽吹きの会です。震災から1週間でママ友のネットワークを生かし、子どもの服やベビー用品など段ボールで307箱分を集めて寄付しました」と話すのは代表の中西さん。ブログやツイッターなどを通し、情報を発信すると全国から反応が。当初、支援物資を受付けていた都内の企業を中継していたが「気仙沼の大島という島が孤立状態となり困っている」との情報を聞き、直接、現地に送るように。島の母親からヒヤリングし、1度に30世帯ほどの支援物資を送っていた。
会としてこだわったのは『顔の見える支援』。避難所で暮らす人がウチワを必要だと知ると、子どもたちのメッセージ入りのウチワを作成した。また、福島の子どもたちが放射能でドングリが拾えないと聞いた際は、『ドングリプロジェクト』を企画し、都筑産ドングリを段ボール一杯になるほど集め、送った。「必要なものを、必要な時に、必要な量をお届けできたら」。そんな主婦ならではの視線で継続的に活動を続ける。
支援の形に変化も
3月9日、10日には「つづき楽校」と協力して、復興イベント=中面に関連記事=にも参加。会としては、東北の人に応援メッセージを送る『お手紙プロジェクト』や仮設住宅で作った小物販売をし、収益金を全額寄付する試みも。「支援する側も少しずつ変化が必要になっています。相手が求めていることに柔軟に対応していければ」と中西さん。今年7月には外遊びができない福島の親子15組を招待し、都筑の子どもたちとの交流を図るイベントを計画中。「私たちにできることはまだまだあるはずです」
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