街の移り変わりが加速 都筑史を午年で振り返る
にぎわった歴博通りの完成記念行事
２０１４年が幕を明けた。昨年は商業施設の開業など、さらなる発展を遂げた都筑区。これまでの港北ニュータウンはどのような成長を遂げてきたのか。約40年間の歩みを今年の干支である午年ごとに振り返る。
１９７８年
空の玄関口として千葉県に新東京国際空港（成田空港）が開港した１９７８年。旧港北区、旧緑区だったこの地域では、港北ニュータウンの開発が進み始めて約10年が経過していた。前年には東急田園都市線あざみ野駅が開業。勝田町では勝田団地の造成が進み、新たな街並みを予感させる年になった。一方、センター南、北エリアはまだまだ手つかずで、緑や山が多かったという。
１９９０年
ベルリンの壁が崩壊し、ドイツが再統一した１９９０年。国内はスーパーファミコンの登場で大人から子どもまでテレビゲームに夢中に。港北ニュータウンの造成は本格化し、センター南、北エリアに着手。区役所などの建設予定地が急増し、周辺は空地だらけに。日に日に変わる景色に驚く人たちが多かったという。当時を知る見花山在住の女性（64）は「あの頃の港北ニュータウンは切り崩された山に大きな区役所通りが一本通っているだけでした。遊ぶ場所も少なかったですね」と振り返った。今や都筑区民の足となる市営地下鉄ブルーラインの建設が一斉に開始したのもこの年。新横浜駅からあざみ野駅間の開通はその３年後となる。
２００２年
中田宏氏が政令市最年少で横浜市長に就任した２００２年は、都筑区が誕生して初の午年だった。その頃には第三京浜道路都筑インターチェンジや横浜市歴史博物館などのインフラ整備や施設が誕生していた。佐江戸北山田線（歴博通り）が開通したのはこの年。センター南と北を結ぶ約６００ｍの道路に区民は大きな期待を寄せた。完成記念行事「わいわいロード都筑」には多くの人が来場し、にぎわいを見せた。
また８月には北山田の横浜国際プールでパンパシフィック水泳選手権大会が開催。水泳界のスター、イアン・ソープ選手のほか、北島康介選手が都筑区に足を踏み入れた。地元からは茅ケ崎中学校出身の中村礼子選手が出場し、大きな声援を受けた。
この地域は目覚ましい発展を遂げ、30年前とはまるで別の街のようだ。１９９４年の都筑区誕生からも、街の様相は大きく変化している。２０１４年は区制20周年を迎える節目の年。大勢の人が今後の発展に期待を寄せる。
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