中川中央町内会(会員数655)の会館が竣工し、このほどお披露目会が行われた。市交通局と協力し、センター北駅付近の高架下に設置。地域活動の拠点として始動し、今後は町内会加入に力を入れていきたい考えだ。
センター北駅周辺の住民で組織する同町内会は大型商業施設やマンションが密集し、約2千世帯が暮らしている。発足したのは1998年度で、拠点がなかったためこれまでマンションの集会場などで会合を行っていた。設立15周年を迎えた13年度に臨時総会で会館建設が決定。約2年の歳月をかけて完成した。小池英治町内会長(67)は「活動拠点がようやくできて、新たな一歩が踏み出せそう。地域独自のイベントを充実させていきたい」と語る。
交通局の土地活用
会館はセンター南・北駅間を結ぶ「みなきたウォーク」沿いのグリーンライン高架下に建設。延床面積は約80平方メートル。高架下の大部分は市営地下鉄を運営する市交通局の土地となるが、まちの価値向上を目的とした「センター南北駅間高架下等有効活用基本構想」をもとに双方の意向が合致。市交通局担当者は「町内会館の存在は地域の活性化につながる。センター北駅前がさらににぎやかになれば」と期待を寄せる。現在、他の高架下の土地には保育園や時間貸し駐車場、ペットショップなどが点在し、同構想に基づいた区画の活用が今後も継続される。
加入促進に期待
昨年度の都筑区の町内会加入率は65・5%。これに対し、同町内会は33・3%(15年4月現在)と大きく下回る。近年で急増した駅前のマンションで一括加入などを推進してきたが、転勤を見据えた若い世代が多いため、加入をためらっているという背景もあるという。会館の誕生を機に、高齢者や子育て世代向けのサロンなどを開催し、地域交流を盛んにしたい意向だ。小池会長は「他の地域がどんな取組を行っているかを勉強し、取り入れていきたい。町内会の必要性が皆さんに伝われば」と意気込んでいる。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>