8月2日に府中市・郷土の森総合体育館で行われた「全日本ジュニアテコンドー選手権大会」(日本国際テコンドー協会ほか主催)で、初出場した宮崎未央さん(新百合ヶ丘道場・荏田南中1年)が個人戦組手で優勝。目標としている来年開催の世界ジュニア大会の選考に向けて大きな一歩を踏み出した。
試合当日の朝、「パパ、私今日、日本チャンピオンになるからね」と伝えた。いつも父に誓っていた言葉がこの日はやけに現実味を帯びていた。
テコンドーを始めて7年。男子を倒すことに快感を覚え、メキメキと力をつけた。大舞台にも徐々に出場するようになり、昨年の公式戦は無敗で通した。
姉の背中を追うようにテコンドーを始めた妹の菜央さん(荏田東第一小5年)とともに切磋琢磨してきた。昨年6月に行われた関西テコンドーオープントーナメントでは悲願の姉妹優勝、全国メンバーの仲間入りを果たした。
今回の全国大会はトゥルと呼ばれる「型」と、マッソギと呼ばれる実戦形式の「組手」で競った。未央さんが苦手とする型は、初戦で優勝者と当たり、あえなく敗戦。得意とする組手に精神を集中した。
「優勝する自信はあったけど、決勝は相手が粘り強くて負けたかと思った」。しかし、判定は4対0で未央さんに軍配。「超嬉しかった。この大会を目標に頑張ってきたので」。自然とガッツポーズがでた。
一番喜んだのは父、尚雄さん(40)だったかもしれない。9日前に誕生日を迎えたばかりの尚雄さんは「(全国大会に)出ることが大変なので勝ち負けは気にしていませんでしたが最高のプレゼントとなりました」と喜びをかみしめた。
次の目標は来年ブルガリアで開催される世界大会に出場すること。「できたら優勝したい」。控えめながらまっすぐな瞳で未知の大舞台を見据える。
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