第39回神奈川県中学校バスケットボール新人大会で東山田中男子バスケ部が創部以来初の準優勝を果たした。1月23日に荻野運動公園体育館(厚木市)で行われた決勝戦では六ツ川(南区)に60─55の僅差で敗れ、惜しくも優勝は逃した。
県ベスト8を目指して戦ってきたチームが準優勝を飾った―。昨年の新人大会では市大会敗退。県大会レベルの決勝戦は創部11年目の同部にとっては初の経験になる。
六ツ川中は、昨年10月の同大会予選ブロック決勝で28点差つけられ敗れた因縁のチーム。
本選の決勝戦、第3クォーターまで43─41の2点差を追う接戦。最終の第4クォーターでも追いつき追い越しを繰り広げたが、最終的には5点差をつけられた。六ツ川との実力差について、熊谷真希主将(2年)は「シュート力など技術的な個人の力で差があった」と敗因について話す。
相手チームは身長180cmほどの選手がレギュラーに名を連ねる中、東山田中の平均身長は165cmほどだ。17人の部員のうち、小学校での経験者は半数ほど。そのため、同チームは個人プレーよりもチームプレーを重視してここまで勝ち上がってきた。
顧問の戸村可奈子教諭(28)は「身長が低いなかで、相手チームのディフェンスが手薄のときにみんなで一気に攻める速攻など、数的優位を意識した戦いをしてきました」と振り返る。
顧問は本格派
戸村教諭はチームを指導して6年目。小学校から大学までバスケ部に所属。大学ではスポーツ科学科で勉強し、理論に基づいた体幹やフットワークトレーニングなど大学時代に学んだ練習メニューを、同チームでも導入している。
また、各試合前に同教諭は、過去対戦したチームであれば、特徴を分析し、A4・1枚に対策を書いたプリントをメンバーに配布。「戦術はもちろん、どの試合前にも伝えたかったのは、気持ちで負けないで欲しいということだった」と力を込める。
熊谷主将は「前回の新人戦では、予選の結果が良かったので、『勝てるだろう』という油断の気持ちがあった。今回はそれをうまく反省材料にして試合に臨めました。先生の思いも伝わってきた」と決勝まで進んだ勝因を語る。
副主将の安藤秀輔さん(2年)は、大会中のチームの雰囲気について「試合に出ていないメンバーも含めて、ベンチみんなで盛り上がっていた。東山田の空気感ができていた」と話す。
普段の生活態度がプレーにも反映されるという戸村教諭の指導方針のもと、毎週木曜の朝には部員全員で校舎内の清掃と、昇降口で全校生徒に向かってのあいさつを続けている。
同教諭は「生徒の生活態度、人間性なのか、今回の大会ではたくさんの先生が彼らを応援してくれた」と話す。学校の期待を背負い、男子バスケ部は神奈川県の頂点を目指し、今日も練習に励んでいる。
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