02年に策定された、土地利用などの指針を示す「都筑区まちづくりプラン」が15日、初改定された。今回の改定の中で、第三京浜「港北インターチェンジ(IC)」付近の川向町地区が「まちづくり重点検討地区」に位置付けられた。市は今後、物流や産業の拠点として同地区の開発を進めたい考えだ。
港北IC付近は高速横浜環状北線・北西線の整備により、各方面からのアクセスが増し、土地有効活用の可能性が高まるとして、都筑区と市が重点検討地区に位置付けた。
地元住民らから構成される「川向町南耕地地区土地区画整理組合設立準備会」の小泉一寿会長(78)は「高速道路高架下の農地は日照の問題が出てくる。周辺住民は排気ガスや騒音など心配する声もあがり、以前は反対意見もあった」と話す。しかし、地域活性化のためには好機ととらえ、道路建設を受け入れた。「沿道に商業施設を誘致しようという話もある。殺風景で無機質な街にはしたくないので、緑の多い、環境に配慮したまちづくりをしてほしい」
市と住民の間では現在も話し合いが進められているという。今回の改定には「まちづくりにあたっての配慮事項」の項目で、産業の誘致・集積とともに、施設の緑化を図ることとも明記された。横浜市都市整備局の担当者は「(まちづくりの)具体的な話が決まったわけではないが、今後も住民と相談しながら進めていきたい」と話している。
東山田、川和町も
東山田、川和町駅周辺もまちづくり重点検討地区に加わる。両駅周辺とも、買物の利便性などを求める声が住民から寄せられ、駅利用者も増加傾向にある。今回の改定では、利便性向上を図りながらも、緑地保全や施設の緑化に配慮するよう記載された。
市全体のまちづくり指針を示す「横浜市都市計画マスタープラン」が13年3月に改定されたことに伴い、全18区のプランを順次改定していく予定。都筑区は市内3番目で、3年がかりで完成させた。改定にあたり、区職員が区内の全15連合自治会町内会で公聴会を行ったほか、市民アンケートなどを参考にした。区政推進課の担当者は「区プランは事業を進める際、方向性などを決めるときに指針とするもので、個々の事案については具体的にその都度決める」と話している。
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