2018年の年頭にあたり、本紙では畑澤健一都筑区長=写真=に新春インタビューを行った。畑澤区長は就任3年目の振り返りや区運営方針の進捗、今後の重点課題などについて語った。
――就任3年目を迎えていますが、都筑区の昨年を振り返っていかがですか。
昨年も、地域のイベントに数多く参加させていただき、地域での世代間交流や顔の見える関係づくりなど、皆様の活気とエネルギーを肌で感じました。まずは、皆様に厚く御礼を申し上げます。
特に、地域の課題解決のため、地域の共助により都田・池辺地区で運行を開始した「ボランティアバス」は、地域の輪、地域のつながりのパワーを実感しました。
長年の課題だった「区民文化センター」については、基本構想検討委員会での議論の結果、答申が提出され、また、「都田地区の地区センター・地域ケアプラザ」では、建設懇談会を立ち上げるなど、区民の皆様との話し合いを始めることができ、大きな一歩につながったと考えています。
福祉保健計画を推進
――地域の子育て力アップやシニア世代の活躍応援などの重点事業や2017年度の区運営方針の進捗状況などについてお聞かせください。
区運営方針の進捗状況ですが、全ての施策において、着実に進められています。主な取り組みとして、子育て支援では、「小1の壁」の不安を解消するため、小学校入学前児童の保護者を対象として、講演会・情報交換会を開催したほか、子育て支援に関わる団体・関係機関が情報共有を行う「子育てネットワーク交流会」を実施するなど、つながりづくりを支援しました。新たな取り組みとしては、乳幼児健診や保育園・幼稚園、お出かけスポットなどの子育て情報を、わかりやすく提供することを目指し、「つづき・育なび」を開設しました。
また、「第3期地域福祉保健計画『つづき あい』」を推進するとともに、将来の高齢化を見据えて、シニアの担い手育成などに継続して取り組みました。併せて、地域包括ケアシステムの構築に向けた「都筑区行動指針」の3月末策定を目指し、着実に進めています。
健康づくりの取り組みとして、横浜ビー・コルセアーズ、東京都市大学の協力により、窓口の待ち時間を利用した、座ってできるストレッチの映像を新たに製作し、放映しています。
豊かな環境を生かしたまちづくりでは、区内2カ所目の「池辺市民の森」が4月に開園しました。また、「全国都市緑化よこはまフェア」を契機とした「都筑区花いっぱい運動」の拡充展開により区内の様々な場所が花で彩られました。なかでも、地域、東京都市大学、区役所が連携し、早淵川沿いの市有地を緑化している「早渕川・老馬谷ガーデンプロジェクト」は、そのレガシーのひとつです。
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けては、国際大会で重要な役割を担う通訳ボランティアに焦点を当てた国際理解講座を開催するとともに、都筑民家園で英国と日本のお茶をテーマとした体験型講座を開催し、機運の醸成につながっています。
この他にも、都筑区の自治会町内会の魅力を伝えるため、区内の地区連合町内会長のインタビューをまとめた『LENCHO〜連長〜』を発行しました。ぜひ、ご覧ください。
国際交流を支援
――都筑区の今後の重点課題や新しい取り組みについて教えてください。
今年は、区の特色を生かしながら、「ひとづくり」「つながりづくり」「魅力づくり」の3つの視点を持って、取り組みます。
具体的には、あらゆる資源を活用した子育て環境の充実、女性が住みやすく、活躍できるまちづくり、また、将来の急激な高齢化を見据えたシニア世代の活躍支援を進めます。
さらに、引き続き地産地消の推進や中小製造業の支援などにも取り組んでまいります。
2019年には、横浜で決勝戦が行われるラグビーワールドカップや第7回アフリカ開発会議が横浜で開催されます。さらに、北山田の横浜国際プールが東京2020オリンピック・パラリンピックの英国オリンピック代表チームの事前キャンプ地に決定し、英国のホストタウンとして登録されていますので、今後、さらなる国際交流や区民の皆様の活躍を応援していきます。
――昨年3月には横浜ビー・コルセアーズと都筑区連合町内会自治会と区役所で「ホームタウン活動の協力に関する協定書」を締結しました。都筑区ではどのようなことを行っていますか。
昨年は区民文化祭実行委員会の皆様との協働による横浜ビー・コルセアーズ応援事業アートプロジェクトとして、モザイクアート応援幕やガラスアート作品を作製し、会場に展示するなど、都筑区ならではの趣向を凝らした内容で、会場を盛り上げてきました。
今後もホームタウンとして、引き続き「都筑区応援DAY」を開催するなど、バスケットボールを通じた区民交流の促進や、さらなる地域活性化を進めていきます。
――最後に区民の皆様へメッセージをお願いいたします。
都筑区が、活力とにぎわいあふれ、安全・安心で区民の皆様が暮らしやすいまちであるよう、職員一同全力で都筑のふるさとづくりに取り組んでまいります。 引き続き、都筑区役所の行政運営へのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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