都筑区版 掲載号:2018年4月12日号
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城所辰男と横浜ハッピー7 ジャズで被災地の力に 90歳のバンドマンが演奏

文化

城所会長(左から4番目)とバンドメンバー
城所会長(左から4番目)とバンドメンバー
 つづきジャズ協会の城所辰男会長(90)らで結成されたバンド「城所辰男と横浜ハッピー7」は4月21日(土) 、東京電力福島第一原子力発電所事故の被害を受けた福島県にある飯舘村交流センターふれ愛館で出張コンサートを開催する。

 福島県の北東部に位置する飯舘村。2011年3月11日に起きた東日本大震災による原発事故の影響で、高濃度の放射能に汚染された村全域が約1カ月後の4月22日、計画的避難区域に指定された。飯舘村役場によると、昨年3月31日に避難指示は解除されたものの、11年2月末の住民登録者数6509人に対し、今年3月1日時点での居住者数は618人。居住率は震災前と比べるとわずか1割ほど。そのうち375人が65歳以上の高齢者だという。

「音楽で元気届けたい」

 「原発から約40Kmも離れているのに、被害が大きいこの村の力になれることはないか」と城所会長は3年前から飯舘村に返礼なしの「ふるさと納税」を実施している。昨年、村から届いた広報誌で帰還した村民らが、交流を深める催しがふれ愛館で行われていることを知った。「私の音楽で元気を届けたい」と同館に連絡。承諾をもらい、遠く離れた地でコンサートを開くことを決意した。

 区内のイベントや介護施設で演奏するジャズバンド「ハッピーじゃむ」のメンバーとしても活動する城所会長。バンドの音楽指導をするジャズ演奏家・後藤裕二さんに村で演奏することを相談した。熱い思いを受け止めた後藤さんは、ハッピーじゃむやつづきジャズ協会メンバー、都筑区の歌「夢のつづき」を作詞作曲した広井顕真さんを誘って昨年9月、7人で新バンドを結成。1カ月後、城所会長らは現地を訪問した。田んぼに目をやると、放射能で汚染された土の表面を削り取り、袋詰めにされたものが大量に積まれ、ブルーシートで覆われている光景に言葉を失ったという。

 「やるからには必ず成功させたい」と都筑に戻ったメンバーは今年に入ると1日3時間の練習を月2回、区内のケアプラザなどで積み重ねてきた。当日は「ふるさと」「見上げてごらん夜の星を」「センチメンタルジャーニー」など12曲を披露する予定。

 城所会長は「一世一代の試み。一生懸命練習した成果を発揮したい」と意気込む。

 同館職員の大森真さんは「大変ありがたい。90歳バンドマンが演奏する元気な姿に参加者は励まされるに違いない」と期待を込めた。

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