横浜市歴史博物館は、昨年の8月から行われていた横浜市の公共建築物天井脱落対策の改修工事等が終了し、4月1日にリニューアルオープンする。同館を運営する(公財)横浜市ふるさと歴史財団の三浦万里子課長は「より安全安心になった。これまで来たことのない人にもぜひ来てほしい」と話した。
オリンピックやパラリンピックも控え、多くの観光客の来館を見込み、より安全で安心な建物にするための”リフレッシュ”を行った。1995年の開館以来初の大型改修となった工事では、博物館正面のコロネード(柱廊)やエントランスホールの天井、雨や日光で老朽化した外壁タイルの落下防止のために改修した。
同館は、災害時に帰宅困難者の一時滞在施設にもなるため、今回の改修により滞在者の安全を確保するものとなった。
また、館内の全エレベーターの交換や照明のLED化、トイレの洋式化も行い、より快適な環境にしたという。以前は現金のみだったミュージアムショップやチケットの販売カウンターだが、今回の改修を機にキャッシュレス対応に一新。今後も公衆Wi-Fiの設置や展示解説アプリの導入など時代に合わせたシステムを取り入れていく予定だ。広報担当の久保暢子さんは「展示するラインナップの幅を広げていき、多くの人にぜひ来てほしい」と話す。
ハマの歴史を知る
リニューアル後初となる企画展は、洲干島遺跡から発掘された出土品を展示する「明治・大正ハマの街-新市庁舎建設地・洲干島遺跡」。これは、横浜市新市庁舎の完成を記念して、横浜都市発展記念館と横浜開港資料館(どちらも中区※現在休館中)と同館で連携して行われる。三館が連携して展示を行うのは今回が初となる。
同遺跡は、横浜市新市庁舎の建設に先立ち(公財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターによる発掘調査が行われた場所。「ものすごい数の出土品があり、およそ100年前の街の様子が見えるようだ」と話すのは同館の学芸員の橋口豊さん。同館の企画展では、発掘調査で見つかった、レンガや土管、トイレなどを展示。近代の横浜の街に取り入れられたインフラ技術を中心に紹介する。「自分の住む街がどんな場所だったのか知ってもらえれば」と橋口さん。
今後の状況で展覧会・イベント等の予定が変更になる場合があるため、ご来館の前に(問)同館【電話】045・912・7777またはHPで確認を。
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