育児・発達支援室ここん 育児の悩み、専門家に 施設を無料開放
子育ての悩みを各分野の専門家に気軽に相談できる場を――。勝田南の「育児・発達支援室ここん」(定金雅子代表)。小児を専門とする作業療法士などに直接相談できる子育て中の母親を対象にした無料開放日を設け、地域の親子のサポートを進めている。
「『子どもの発達が気になるから専門機関でみてもらおう』と思っても人手や施設のキャパシティの問題で診察を受けるために数カ月待ちというのが現状」と定金さん。たとえ診察を受けられたとしても、そこから専門職による療育を受けられるケースはほんの一握りだという。
こうした公的サービスの療育を受けられない子どもたちに対して、小児を専門とする作業療法士などが自費のリハビリサービスを提供しているのが「育児・発達支援室ここん」。2020年の開設以来、発達段階に分けた「おやこクラス」の開催や個別支援などを行い、多様性のある地域社会の創出に向けて活動を続けてきた。
「専門家に育児の悩みをより気軽に相談できる機会を」と昨年から毎月第3木曜日に施設の無料開放(ネウボラの日)をスタート。作業療法士のほか理学療法士や助産師、管理栄養士などがスタッフとして担当する。「発達が遅い気がする」「離乳食を食べてくれない」「子どもとの関わり方が分からない」など様々な悩みを直接相談でき、「一日で多角的なサポートを受けられて安心」と好評だという。
定金さんはこれまで作業療法士としてリハビリテーションセンターなどで勤務。アメリカの自閉スペクトラム症専用クリニックでの研修、現地で育児発達支援をする作業療法士の働き方について学び、2015年にはカンボジア初となる乳幼児向けの親子教室を開設した経験をもつ。
定金さんは「育児をしているときっとご家庭だけで悶々と抱えている悩みや迷いがあると思います。そんな時にネットの情報に振り回されることなく、ぜひ専門職に会いにきてください。悩みごとを一緒に整理整頓してみたり、我が子に今できることを知ってトライしてみたり、一緒に育児を楽しむきっかけを持って帰ってもらえると嬉しいです」と呼びかける。
無料開放日は午前10時〜正午まで、午後2時〜3時30分までの2部制。母親だけの参加も可。問い合わせは【メール】kodomo.cocon@gmail.com。
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