小中高生の子どもたちがいじめ根絶に向けて議論する場として、市は初の「横浜子ども会議」を開催。第1回は6月12日に各区で行われ、区内では都筑小(中川6の2の1)で代表生徒が話し合った。子どもの視点から新たな取組みが生まれることが期待されている。
横浜市では、以前からいじめを教育の最重要課題のひとつとしてとらえ取組んでいる。今年度は、子どもたちが主体的にいじめを考える場を設けようと、「横浜子ども会議」を開催。市立小中高校と特別支援学校を合わせた市内全512校の代表児童・生徒が参加し、3回にわたり話し合いを実施する。
各区で行われた第1回は、中学校ブロックごとにグループ分けされて議論が行われた。区内で参加したのは、各小学校代表の22人と中学校代表の8人。いじめについての考えを話し合った。「差別やいじめはよくあるけれど、いけないと思うだけだと行動に移せない」「ふざけた気持ちで言ったことが人を傷つけることもある」など活発に意見が交わされた。
会議の最後には、「一人ひとりを大切にできる学校にするために」「すべての人が楽しいと心から言える学校をつくるために」など、テーマをブロックごとに決定。第2回の7月17日(南部は18日)に、市内を4つの地域に分けてテーマ別の議論が行われる。また、最終回となる8月22日は、地域ごとに選ばれた代表が全校に発信する内容を協議し、アピール文を採択。市内全児童・生徒28万人で共有し、各学校で具体的な取組みとして活かされる。
区内中学校統括校長を務める川和中学校の上柳貴義校長は、「いじめは現実に起こっていることで、大人たちも解決には苦慮している。子どもたち自身が、身の回りの話題であることを意識して話し合いに臨んでいることは大変心強い」と期待を寄せる。また、市では「アピール文を決めることがゴールではなく、それを各校に持ち帰り、具体的にどんな取組みを行うかが重要」と話している。
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