東京都市大学(世田谷区・三木千壽学長)は、今年度から5カ月間の留学を軸とした「オーストラリアプログラム」(TAP)を開始した。15日、横浜キャンパス(牛久保西)の学生約30人を含む第一期206人の壮行会が行われ、三木学長は学生にエールを送った。
都市大では世界で活躍する人材育成を目的に、2013年2月からTAPの計画を進めてきた。背景にあるのは従来からある留学制度。専門分野における研究を目的とした2週間程度の短期留学は以前からあったが、大学独自の語学留学制度はなかった。そのため、従来の制度では英語が不十分なまま現地に行く問題があったという。さらに、語学留学するには休学するしかなく、個人の費用負担も大きかった。
そういった実情を踏まえ、同大は英語力を備えた上でオーストラリアに長期留学することを前提に、休学せず4年で卒業できるプログラム「TAP」を考案。第一陣の122人は来月、残りの第二陣84人は8月にオーストラリアへ旅立つ。従来の留学制度では毎年約150人を派遣しているが、今回のように一つのプログラムで200人以上の大規模な派遣は初の試み。
TAPでは、1年次に語学準備講座を受講し、約半年間で英語力を強化する。その後、協定を結んだ西オーストラリア州のエディスコーワン大学(ECU)に留学。前半の2カ月半は学内の英語学校で他国留学生とともに英語の授業を受け、後半は現地講師の下で教養科目を受講する。
外国語で教養を学ぶのは極めて敷居が高く、本来はTOEIC800点相当の英語力が必要。そこで都市大とECUが共同で科目を開発し、英語力と内容を都市大生に合わせて設定した。例えば、街の環境などから都市づくりを学ぶ都市生活学部は、実際に現地の街を歩いて観察するフィールドワークを行うなど、専門的な科目を受けられる。
三木学長は「見たことのない世界が待っている。大いに楽しみ、成長してください」と学生の背中を押した。第一陣の奥村真帆さん(メディア情報学部・1年)は「ここで英語を身に着けて、海外で働くという夢を叶えたい」と思いを語った。
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