横浜市は4日、1定点医療機関当たりの1週間の患者報告数が30人を超えるインフルエンザ流行警報を発令した。都筑区内では1月末から患者数が急増し、定点あたりの49・00人(1月25日〜31日)を記録。市内18区中、2番目に高い水準になっている。
横浜市衛生研究所が4日に発表した感染症臨時情報(第4週・1月25日〜31日)によると、区内の罹患者数は343人。第3週(1月18日〜24日)は86人、定点あたり14・33人で、市平均13・88人と同じような状況だったが、先月末に入り、49・00人と警報レベルを大きく超えた。
学級閉鎖相次ぐ
区内の小学校では、昨年11月から1月末現在まで、6校11学級がインフルエンザによる学級閉鎖を余儀なくされた。
市全域でも小学生から中学生の罹患者数が多い。10歳〜14歳のインフルエンザ患者が835人と、全世代で最多となっている状況だ。
学級閉鎖が出た茅ケ崎東小学校の田屋敏彦校長は「うがい、手洗いは徹底して、保護者宛にも注意喚起の通知を出すなどしていた」と話す。同校では、1月25日から毎週月曜日の朝会を校内放送に切り替え、予定していた集会を延期するなど、人が密集する空間は極力排除し、対策を強化した。「現在(8日)は学級閉鎖も収まり、学校内のピークは過ぎたのではないか」と田屋校長。8日の朝会から校庭で行う通常の形に戻した。
引続き注意呼びかけ
こうした状況について、市衛生研究所は、「都筑区がなぜ増えているのかはわからないが、感染症は北部4区が流行る傾向はある」と分析結果を話す。「入院例やインフルエンザ脳症などの重症例も報告されている。基本的なことですが、手洗い、うがいを徹底し、不必要に人ごみが多い場所にはいかないように、自身で意識することが大事」と注意を呼びかける。「子どもの年代が落ち着いてきたら、今度はその親の世代が罹患する傾向にある。引き続き注意してほしい」と強調する。
都筑区医師会事務局の担当者は「例年に比べると流行時期は遅い方。これからがピークになるのではないか。11日・祝日の休日急患診療所は混雑しそう」と話していた。
※定点…定期的にインフルエンザ患者発生状況を報告している医療機関(市内153カ所)のこと。そこから報告された患者数の平均値が1定点あたりの患者報告数となる。
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