第53回神奈川県中学校陸上競技選手権大会がこのほど、三ツ沢公園陸上競技場で開かれ、男子400mで荏田南中の日高裕喜人君(3年)が1位、都田中の長間琉君(3年)が2位に入賞し、都筑区内の中学生が上位を独占した。
男子400mには256人がエントリー。1組8人ずつ、全32組で予選を行い、上位8人が決勝に進んだ。日高君は決勝で51秒27の記録で優勝し、頂点に立った。
謙虚な姿勢で全国へ
「小さい頃から走るのが好きだった」という日高君。中学時代、三種競技で全国大会出場経験をもつ父・克さん(51)の身体能力を受け継ぎ、小学校6年間はほぼリレーの選手に選ばれていたという。
中学で陸上部に入り、当初は100mの選手だったが成績不振で悩んでいた。そんな折、「持久力もあるからやってみないか」と顧問の谷崎遊教諭(45)の勧めで、中2の8月から400mに種目変更。翌月出場した市総体で優勝。自己ベストの50秒53は当時の中2の公式戦記録で、全国1位のタイムになった。
全国トップランナーの仲間入りをした日高君は同部の部長も務め、週5日、2時間半の部活動で汗を流すほか、坂道ダッシュなどの自主練習や自分が走る姿をビデオで見返してフォームの改善、ふろ上がりのストレッチを怠らない。
谷崎顧問は「練習では一切手を抜かず、素直で努力家。今後の活躍を期待したい」とエールを送る。日高君は「目指すは全国優勝。けがに気をつけ、謙虚に試合に臨み続けたい」と前を見据える。
自分と闘い記録更新
日高君同様、中2から400mを始めた長間君。今大会で自己ベストとなる52秒17の記録で2位入賞を果たした。1年の時、100mで県大会決勝まで勝ち進んだ経験もあり「やっと決勝の地に戻ってきた。緊張することなく、楽しく試合に臨めた」と振り返る。
週6日程、2時間の部活の中で、大会を想定して中距離を何本も走る厳しい練習に耐え、また腹筋・背筋を中心とした体幹トレーニングなどをこなす日々。大会ではアップの仕方や時間、ユニフォームを着るタイミングまで、細かなところまで気を使っているという。
小中高大と800mの選手だった顧問の岩澤真海教諭(34)は「まだまだ伸びしろがある選手。50秒台も目指せる」と期待。長間君は「荏田南には日高選手がいるが、順位ではなく自分と闘い続けて、記録を伸ばしていきたい」と意気込む。
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